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x-アプリ Ver.5.1 と WASAPI 排他モードと FLAC と DSF と

2013年10月13日(日)01時58分

x-アプリ Ver.5.1

先日、x-アプリのバージョン 5.1 が公開されました。
SONY のサイトに新機能として書かれているのは「Windows 8.1 に対応予定」のみで、あとは例のごとく「操作について、利便性の向上」「動作安定性の向上」とだけあり、どこがどう変わったのかについては、インストールして使ってみるまで不明です。
で、実際に試してみたところ、今回のバージョンアップでは、自分にとって興味深い変更点がいくつかありました。

Java フリー

まず、これまではx-アプリをインストールすると、Java ランタイムもインストールされていたのですが、これがなくなりました。
そもそもこれは、以前「x-アプリ Ver.3.0」でも書いた通り、x-アプリ本体の動作には不要で、おまけアプリ?である x-Chronology のためにインストールされていたものです。
しかも、既にシステムに最新の Java ランタイムがインストールされていても、わざわざ自身に同梱している古いもので上書きしてくれるという、ちょっと…、というよりかなり迷惑な仕様でしたので、この変更は歓迎されるものだと思います。
それに伴ってか、インストーラのサイズも、前パーションである 5.0 が 192MB あったのに対し、今回 5.1 は 169MB と少しスリムになっていますし、当然ながらインストールに要する時間も短縮されているでしょうから、いいことづくめといえます。
なお、その結果 x-Chronology はリストラされた…、というわけではなく、相変わらずx-アプリの左側にある「アプリケーション」欄に鎮座していますが、クリックして起動しようとすると、「最新の Java ソフトウェアをインストールする必要があります。今すぐインストールしますか?」というダイアログを見ることになります。

WASAPI 排他モードへの対応

それから、このバージョンでは「隠し機能」として「WASAPI 排他モード」に対応しているそうです。
これは、x-アプリの設定画面等からは見つかりませんが、レジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sony Corporation\SonicStage V\Player\WASAPIExclusiveOutput」を「1」にすることで、機能が有効になります(OS が 64bit 版であれば「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Sony Corporation\SonicStage V\Player\WASAPIExclusiveOutput」)。
これによって、foobar2000 を使わずとも「ATRAC を WASAPI 排他で聴く」ということができるようになったわけで、foo_input_oma.dll の存在価値がまた一つ減ってしまいました…。
ただし当然「非公式」ですので、その結果何かトラブルがあっても、自分で解決するかあきらめるしかない、いわゆる「自己責任」で使うことになります。
ちなみに、「WASAPI 排他モード」というのは、パソコンの音源を特定のアプリケーション(この場合はx-アプリ)が独占的に使うことで、他のアプリケーションが出す音と混ぜ合わせる「ミキシング」処理を不要にし、そこで音質が劣化することを回避する、というものです。
その原理上、「WASAPI 排他モード」が使用されている間は、そのアプリケーション以外の音は聴けなくなりますので、いろいろ不便だったリはするのですが、少しでも音質をよくできる(正しくは「劣化させない」ですが)ということで、「PC オーディオ」と呼ばれるようなジャンルでは、半ば必須とされていたりします。

FLAC と DSF への対応

最後は、おそらく現時点では、まだ実装はされていないようですが、「予定(準備)はされているらしい」と思われる、FLAC と DSF への対応についてです。
この話に入る前に、まずx-アプリの構造についての理解が必要となるのですが、x-アプリはそれ自身で音楽ファイルを作ったり再生したりしているわけではなく、Sony Media Library Earth(以下 SMLE)という、iTunes でいうところの QuickTime に相当するものがあり、エンコードやデコードには、この SMLE を下請けとして使用しています。
この SMLE は、本来x-アプリとは独立した存在で、かつては JustSystemsBeatJam 等、他社製のソフトウェアでの利用もあったようですが、おそらく今ではx-アプリでしか使われていないと思われます。
で、今回x-アプリと同時にインストールされる、最新版の SMLE が、FLAC と DSF に対応しています。
具体的には、SMLE の実体が存在する「C:\Program Files\Common Files\Sony Shared\OpenMG」フォルダに「OpcFlac.dll」や「OpcDsf.dll」が存在します。
また、TraConv を使用して、例えば「TraConv.exe –GetAll “ファイル名.flac”」や「TraConv.exe –GetAll “ファイル名.dsf”」とすると、FLAC ファイルや DSF ファイルの各種情報(タイトルやアーティスト名やジャケ写など)が取得できるようになっていますし、「TraConv.exe –Convert “ファイル名.flac”」や「TraConv.exe –Convert “ファイル名.dsf”」すれば WAVE ファイルへの変換、つまりデコードも可能です(エンコードは不明)。
前述のとおり、今や SMLE は実質的にx-アプリのためのみに存在しているようなものですから、x-アプリで必要のない機能を新規に搭載する意味はありませんので、これはつまり、いずれx-アプリでも対応する予定であるという推測が成り立つわけです。

【追記:2013/10/13】

これも隠し機能として実装されているそうで、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sony Corporation\SonicStage V\Import\Extension\HighRes」を「1」にすることで、FLAC ファイルも DSF ファイルも取り込み可能になります(OS が 64bit 版であれば「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Sony Corporation\SonicStage V\Import\Extension\HighRes」)。
だだし、これはx-アプリのデータベースに非公式な変更を加えることになるという点で、「WASAPI 対応」以上に危険な行為ですので、よほど「詳しい方」か「何かあっても諦められる方」以外は試されない方が良いと思われます。

ハイレゾの世界

2013年秋のウォークマン新機種の発表等を見ていると、どうやら SONY は、これから「ハイレゾ」に力を入れていくようです。
しかし、WikipediaATRAC の項目を見る限り、ATRAC Advanced Lossless 形式ではハイレゾに対応することは不可能で、そうなると、それらハイレゾサービスの展開は、x-アプリが(現時点では)対応していない FLAC や DSF で行われることになるはずです。
また他にも、mora が ATRAC から AAC に切り替わり、LISMO Port も終了予定、ウォークマンの公式管理ソフトの座も Media Go に奪われ…と、どう考えても「x-アプリはこれから消えゆく運命である」としか思えなかったのですが、今回の変更点を見ていると、SONY がこれから進もうとしている「ハイレゾの世界」に、もしかしてx-アプリの身の置き場も用意されているのではないだろうか?という気もしてきます。
もっとも、途中まではx-アプリで行く予定で、SMLE の FLAC 対応までは進めたものの、その後に方針転換があり、x-アプリ本体への実装は中断することになった、という可能性もなきにしもあらずですが。

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X-アプリがハイレゾ対応に

X-アプリ最新バージョン6.0が出ましたね。おっしゃる通りハイレゾに対応させてきました。しかしやはりこれが最終盤だとしても驚かないですね。

Re: X-アプリがハイレゾ対応に

…出ましたね。

実は自分で書いておきながら、実際には今後は5.2、5.3…と
新機種発売に合わせて表記を追加した程度の
マイナーチェンジがせいぜいだろうと思っていましたので
まあ、また予想が外れたなあといった感じです。

しかし、特に新機種に合わせたわけでもないこの時期に出て、
しかも「6.0」というメジャー番号が振られおり、
また、FLACは取り込みのみでリッピングは未対応…、
ということから無理矢理妄想しますと、
今後は、やはり機器管理はMedia Goで、
x-アプリはPCオーディオ環境専門の音楽愛好家向けに
mora用のプラットホームという位置づけに転身する形で棲み分けていく…、
というような方向が予定されているのでは?と考えたりもしますが、
まあ、また予想が外…(略)と書くことになるのだろうなあとも思います。
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