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foobar2000 で OMA(ATRAC)を作る

2011年08月29日(月)20時23分

TraConv

今回は foobar2000 に OMA(ATRAC)ファイルを生成させるために作った TraConv についての説明です。
まあ、要するに ATRAC にコンバートするためのコマンドライン・ツールですので、別に foobar2000 に限った話ではなく、Exact Audio Copy だとか CDex だとかでも使えます。
エンコーダではなくコンバータですので、「WAVE → その他の形式」だけでなく、ATRAC や MP3・AAC等をソースとして別の形式に再変換することもできます(WAVE に変換することでデコーダとなります)。

注意事項

前回と同じく、Sony Media Library Earth(以下 SMLE)を使用していますので、注意事項も foo_input_oma.dll とほぼ同じです。
つまり、x-アプリ等がインストールされている必要がありますし、mora 等の DRM で保護されたファイルはテストされていませんし、非公式なものですので諸々自己の責任において使っていただくことになります。
ただ少し異なるのは、SMLE がインストールされれば SonicStage でも BeatJam でも何でもいいというわけではなく、もしかしたらインストールしたアプリケーションによって、生成可能な形式が変わるかもしれない、ということです。
おそらく、x-アプリ for LISMO が一番対応形式が多くなるのではないかと思われますので、どれか一つインストールするのであれば LISMO Port がお勧めです。

使い方

TraConv のダウンロードページ(http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se492660.html)から「TraConvXXXXXX.zip(Xはバージョン番号)」をダウンロードし、展開(解凍)します。
「bin」フォルダにある TraConv.exe が本体となりますので使用するアプリケーションに応じて、適当な場所に配置してください。

foobar2000 で使う

foobar2000 で使用する場合には、これに加えて「components」フォルダ内にある foo_input_oma.dllfoobar2000 のインストールフォルダにある「components」フォルダにコピーしておく必要があります(生成した OMA ファイルにタグを打つため)。
これは、前回の「foobar2000 で OMA(ATRAC)を聴く」で詳しく解説していますので、そちらをお読みください。
Convert コマンドに指定するパラメーターは、例えば ATRAC3 の 132kbps であれば「--Convert --FileType OMA --BitRate 132000 --Output %d %s」となります。
「--BitRate」に指定する数値に応じて ATRAC3 と ATRAC3plus は自動で切り替わります。
AAL(ATRAC Advanced Lossless)を生成する場合は「--FileType OMA」の部分を「--FileType AAL」に変更します(この場合「--BitRate」の数値はコア部分のフォーマット指定となります)。
拡張子は「oma」、最大ビット数は「16」にしておくのが無難であると思います。

foobar2000 コンバート設定

AAC を生成する場合には「--FileType AAC」にします。
ただし、この場合「--BitRate」を 96kbps 以下にすると自動で HE-AAC となりますので、AAC-LC を強制する時は末尾に「L」を付けて「--FileType AACL」と指定してください。
拡張子は、x-アプリやウォークマンでの運用がメインであれば「3gp」、それ以外であれば「m4a」とするのがいいかと思います。

ATRAC の音量調整

前回「foobar2000 で OMA(ATRAC)を聴く」で、これが「ATRAC の音量」という記事に対する「もう少しマシな」返答のうちの半分であるというようなことを書いたわけですが、残りの半分がこの記事ということになります。
つまり、前回の記事に従って foobar2000 に ATRAC ファイルを登録し、リプレイゲイン値を算出し、そして今回の記事に従って、かつ「リプレイゲインを適応した状態で」ATRAC に foobar2000 で再エンコードすれば、ATRAC の音量調整が可能になる、ということです。
これは結局のところ「WAVE にデコード → WAVE の音量調整 → ATRAC に再エンコード」という手順を foobar2000 によって若干自動化しているだけですので、これによって元の ATRAC からさらに2回の「劣化(簡単のため波形データが元に戻せない変化を起こすことを全て劣化とすれば)」を起こしますので、全くお勧めできない方法ではあります。
また、現状 foobar2000 の「Convert」はジャケット写真を引き継いでくれないため、それを入れなおす手間がかかったり、その後に(必要があれば)リネームして元ファイルと差し換えたりする手間もかかります。
とはいえ、「既に ATRAC に変換済みで、かつ元 CD は手元にない」というような状態で音量統一をしようということになると、今のところこれが一番(かかる手間的に)マシではないかと思います。

Exact Audio Copy で使う

Exact Audio Copy(以下 EAC)で使用する場合は、外部エンコーダのコマンドラインとして、例えば「 --Convert --FileType OMA --BitRate 132000 --Title "%t" --Artist "%a" --Album "%g" --Genre "%m" --TrackNumber "%n" --Release "%y" --Output "%d" "%s"」のように指定します。
注意点として、先頭コマンド「--Convert」の前に半角スペースを入れておくことと、「ID3タグを追加」のチェックを外しておくことの二点があります。
それと、AAC を作る場合には、foobar2000 とは違い、拡張子には必ず「.3gp」を指定してください(「.m4a」を指定しますとタグ情報が付きません)。

EAC エンコード設定

ギャップレスには非対応

TraConv で生成した ATRAC は多分ギャップレスにはなりません。
というのも、ウォークマンにおける ATRAC のギャップレス再生というのは、どうも楽曲末尾に付けるパディング(効率よく圧縮できる長さに調整するための詰め物)を、通常ギャップとなる無音で埋めるのではなく、後に続くトラックの冒頭部分から切り取ってくることによって実現しているらしいのです。
当然、次の曲は前の曲にとられた部分を除いた位置からエンコードを始め、さらにその末尾も(長さ調整のため必要があれば)次の曲の冒頭部分を付け加えて作られます。
こういう仕組みであるため、ATRAC でギャップレス再生に対応させるためには、事前にすべての楽曲をまとめて指定する必要があります(LAME でいうところの nogap オプション)。
TraConv ではこの方式に対応していないため、常に単曲エンコードとなりますので、結果的にギャップレスにはならない、ということになります。

3GP と M4A

AAC へコンバートする場合、foobar2000 では拡張子を「.3gp」としても「.m4a」としてもかまいませんが、EAC では「.3gp」のみとなります。 
実際のところ、EAC で「.m4a」として生成しても再生はできますが、タグ情報は付きません(正確に言うと 3GP 形式のタグがついています)。
これは、foobar2000 の場合、TraConv は何のタグも付いていない単なる AAC ファイルを生成するだけで、タグ情報はその後に foobar2000 が打つのに対し、EAC では TraConv 自身がタグを書き込むことによります。
TraConv 自身がタグを打つということは、つまり SMLE がタグを打つということになりますが、SMLE は M4A に対しては、タグを読み込むことはできますが書き込むことはできません。
SMLE で AAC を生成した場合、それは常に 3GP コンテナの AAC として生成されます。
しかし、TraConv は「--Output」に拡張子付きのファイル名が指定されていれば、それがどんな拡張子であっても指定された拡張子のファイル名で出力しますので、「.m4a」で指定した場合、3GP ファイルの拡張子を「.m4a」に変更しただけのファイルが出来上がることになります。

他にも

SMLE は他にも、OMG や KDR、PCM.oma(無圧縮の WAVE データを OMA コンテナに格納したもの)といったものを作ることができるため、TraConv でもこれらを生成できます(あまり需要があるとは思えませんが)。
詳しくは添付の TEXT ファイルをお読みください。

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自作ソフト 音楽管理 LISMO ExactAudioCopy foobar2000 TraConv x-アプリ ウォークマン

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No title

お世話になっています。
foobar2000 でATRACやAALファイルを使用するため、「components」フォルダ内に「foo_input_oma.dll」 をコピーしたのですが、Xアプリ内の一部の音楽ファイルがfoobar2000に取り込まれません。
原因は分かりますでしょうか。
コメントくだされば幸いです。よろしくお願いします。

Re: No title

はじめまして、srdさん。
原因は…、ちょっとわからないですが、
一応可能性として予想できることを二点ほど書いてみたいと思います。
とはいえ、「こうすれば解決」というような簡単な方法を提示できるわけでもありませんので、
あまり役にも立たない長文ではあるのですが。

考えられることの一つはやはり著作権保護機能で、
これはmora等の楽曲販売サイトを利用したことがなくとも、
そういう楽曲が混ざっている可能性はあり得ます。
というのも、WMPやx-アプリは、自分のPCで自分のCDを取り込む場合でも、
設定を変更すれば著作権保護機能が掛かった状態で取り込むことができます。
そして、かつてまだ音楽業界がPCで音楽を聴くことに積極的でなかった頃には、
そういう機能が標準で有効になっていたようなソフトもあります。
ということで何かの拍子にそういう楽曲ファイルを作ってしまっていて、
それが取り込めてないのかもしれません。

もう一つ予想できることとしては、ファイルのアクセス権限の問題です。
Windowsではセキュリティのため、ファイルを読み書きできるユーザーを限定することができます。
そして、WindowsではVista以降、いろいろあって、
「管理者」というほとんどすべてのファイルにアクセスできる権限で使用していても、
普段は「ユーザー」という限定されたファイルにしかアクセスできない状態にされています。
ただその場合でも、x-アプリは確かソフト自体が「管理者」状態で起動するため、
全てのファイルを読み込めるのですが、foobar2000の場合は「管理者」で起動させる必要がないため、
たまたま楽曲ファイルに「管理者」しかアクセスできない権限のものが存在した場合、
「x-アプリでは読めてfoobar2000では読めない」という状況にはなりえます。
ただまあ、普通に使っている限りこういう状態になることはまずないとは思うのですが。

SMLEー音質を優先する

お世話になります。純正のX-applicationの取り込み項目にある、音質を優先する、や、速度を優先する、はSMLEでは規定されているとおもいますか。

Re: SMLEー音質を優先する

自分の見た限りでは、SMLEで規定されているインターフェイスの中で
品質に関係しそうなものというと、MP4関連のクラス群に所属している
「IOmgPcDecodingQuality」ぐらいしかありません。
ただしこれはATRAC系のクラス群には存在しませんし、
「MP4」ですので「AAC」ではなく動画関連の可能性もあります。
しかも、もし仮にこれが音声全般の品質に関連するものであったとしても、
「Decoding」ですので「エンコード処理」であるCD取り込みには関係ないと思われます。

というようなこともあり、個人的にはx-アプリのあの項目は、
CD取り込み時のエラー訂正に関するスイッチではないかと考えています。
特に根拠はないのですが…。

なるほど、ありがとうございます。
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